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シンフォギアライブ2012
イベントリポート

『戦姫絶唱シンフォギア(以下、シンフォギア)』のライブイベント「シンフォギアライブ2012」が10月6日、Zepp DiverCityにて開催された。

イベントのオープニングを飾ったのは、風鳴翼役の水樹奈々さんによる『Synchrogazer』。本作のオープニングテーマでもあるこの曲が始まった途端、会場の熱気が一気に膨れあがり、放送が終了した今も作品とファンがシンクロし続けていることを見せつけた。

1曲目が終わると、ステージの水樹さんのもとへ出演者全員が集合。登場したのは、立花響役の悠木碧さん、雪音クリス役の高垣彩陽さん、小日向未来役の井口裕香さん、そして司会を務める風鳴弦十郎役の石川英郎さんの5人。オープニングの挨拶を終え、本日の意気込みを語ったのち、「シンフォギアライブ2012」のスタートを宣言した。

ライブは前半と後半にわかれ、悠木さんが『撃槍・ガングニール』をひっさげて前半のトップバッターで登場。会場はウルトラオレンジに染まり、抜群の盛り上がりを見せた。

最後は、

「翼さ~ん、響だけじゃ倒せませんでした~」

と、続く水樹さんへと繋いでいった。
水樹さんは『絶刀・天羽々斬』を力強く、そして妖艶に歌い上げる。

会場が息を呑むほどの高揚感に包まれると、

「どうやら私だけの力では無理なようだ。雪音、あとは頼んだぞ」

と高垣さんへバトンタッチ。
高垣さんは

「当たり前だ! 見せてやる、これがイチイバルの力だ!」

との台詞とともに登場し、『魔弓・イチイバル』を熱唱。ハードなナンバーを激しい振り付けで歌う姿は、まさにクリスそのものだった。

アニメでの響、翼、クリスのように“歌の力”を繋いでいったライブ前半戦。それぞれの持ち味とキャラクターの個性が結びついた最高のステージとなった。

ライブの興奮冷めやらぬ中、再び出演者全員が舞台に登場。まずはライブの感想を3人が語ってくれた。悠木さんは、

「ライブイベントとして歌わせていただくのって2回目くらいだったので(笑)」

と、並々ならぬ緊張感を告白。水樹さんと高垣さんも

「翼さんは響の憧れの存在ということで、これはビシッといかなくては!と思いました」
(水樹さん)

「全力でぶつかりました。なかなかステージで『地獄に堕ちろ』みたいなポーズはやらないので、『いいのかな?』とも思いました(笑)」(高垣さん)

と、振り返っていた。

そして、「まだまだフォニックゲインが足りない!」ということで「戦姫絶妙ジェスチャークイズ」のコーナーに。こちらは、響&未来の仲良しチームと翼&クリスのエリートチームにわかれ、スクリーンに出された四字熟語をジェスチャー担当が身振り手振りで表現し、もう一人がそれを当てるというゲーム。

先行は仲良しチーム。ジェスチャー担当の悠木さんは、イノシシの物真似をしながら井口さんに突撃し、井口さんはこれをしっかり「猪突猛進」と回答。見事に正解し、まずは10ポイントを獲得する。

続くエリートチームは、高垣さんが攻撃を受けているような身振りで、がっくりと片膝をつく。水樹さんは「疲労困憊」と答えるが……残念! 正解は「満身創痍」。

攻守交代して、再び仲良しチームの番に。井口さんは2人の人が何やらキャッキャと楽しんでいる様子を表現するが、悠木さんは「共同作業?」と困惑した表情で回答。惜しいところをつくものの、こちらも不正解。お題は「和気藹々」だった。

エリートチームは水樹さんが登場。「風林火山」という難しいお題だったが、一文字一文字を表現していくことで、高垣さんが楽々と正解した。

同点となり延長戦までもつれこむが、熱演の末、延長戦は両者とも正解。仲良しチームは「一攫千金」(ジェスチャー:悠木さん、回答者:井口さん)エリートチームは「優柔不断」(ジェスチャー:高垣さん、回答者:水樹さん)というお題だった。最後は石川さんがジェスチャーを担当し、全員参加の早押し形式に。そして、高垣さんが「右往左往」を真っ先に当てたことで、エリートチームが勝利。優勝賞品の「ブドウノイズ印桐箱高級ブドウ」をゲットした。

ジェスチャークイズでフォニックゲインが一気に高まったところで、ライブ後半戦がスタート。まずは水樹さんの『FLIGHT FEATHERS』と『恋の桶狭間』から。作中でも異彩を放っていた演歌『恋の桶狭間』では、コブシをきかせて歌う水樹さんに会場から感嘆の声が上がった。

続く悠木さんは『私ト云ウ 音響キ ソノ先ニ』でシャウトを連発! 響の情熱や真っ直ぐさを全身を使って表現していた。

そして、ここで井口さんが満を持しての登場。『陽だまりメモリア』を優しい歌声で響かせ、会場を温かい気持ちでいっぱいにしてくれた。

ライブ後半戦のトリを務めたのは高垣さん。『繋いだ手だけが紡ぐもの』とエンディングテーマ『Meteor Light』を披露すると、会場のフォニックゲインはとうとうMAXに! それくらいの盛り上がりを見せた素晴らしいステージングだった。

こうしてライブは幕を閉じるかに見えたが……もちろんこれだけで終わるわけがなかった。鳴り止まないアンコールの中、スクリーンには「特報」の文字が! なんと『戦姫絶唱シンフォギア』TVアニメ第2期の制作が決定したのだ!! あの熱い戦いが見られるとあって、会場には大きなどよめきが巻き起こった。

ボルテージが上昇し続ける中、悠木さん、水樹さん、高垣さんが登場し、オーラスの『FIRST LOVE SONG』がスタート。

最後には感極まった悠木さんが思わず涙を見せ、水樹さん、高垣さんが抱き寄せるシーンも・・・。

歌い終えた後、ステージに上がった井口さんはそんな悠木さんに、

「がんばったね」

と優しく声をかけた。まるで未来と響の関係のような、温もりに溢れたやりとりがとても印象的だった。

残念ながらこれにて熱く、楽しく、温かい時間も終了――。最後は出演者からファンへのメッセージで「シンフォギアライブ2012」が締めくくられた。

「2期が決まって、キャストの皆さんやTVの前の皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。また一生懸命響ちゃんをサポートしていきたいと思いますので、未来ちゃんのことを忘れないでいてください!」(井口さん)

「2期が決まったということで、新たなキャストが増えるかもしれないし、そして(弦十郎も)歌をやるからもしれないからね(笑)。それにまたライブがあるかもしれないし、今からそのときを楽しみに待っていてください!」(石川さん)

「2期になって、どんなキャラクターが登場するのか、どんな敵があらわれるのか、そして、みんながどんな歌を奏でていくのか、とても楽しみにしています。2期が決まったのも皆様の熱い想い、『シンフォギア』への愛、フォニックゲインがあってのことだと思いますので、これからも一緒に想いを奏でましょう。またお会いできることを楽しみにしています」
(高垣さん)

「今日はこんなにたくさんの適合者の皆さんとご一緒することができて嬉しかったです(笑)。まさか『恋の桶狭間』を生で聴いていただける機会がやってくるとは思いませんでした。フルコーラスバージョンがほしいと思ってしまいます(笑)。戦国演歌シリーズで、2期では『恋の関ヶ原』とか歌えるといいな~・・・なんて思っています(笑)。防人として、これからもますます磨きをかけていければと思います!今日は本当にありがとうございました!」
(水樹さん)

「終わったことがさびしいという思いもありますが、無事終わって良かったという安心感もありました。でも、2期って! また練習しなきゃ!(笑) もう『シンフォギア』のことしか考えられません。今日は皆さんと盛り上がれて、しかもこんな素敵な方々と一緒に歌えて、本当によかったです! 2期もよろしくお願いします!」(悠木さん)


文:岩倉 大輔
写真:上飯坂 一