![]() ――『それ』は、 国際平和維持のため、各国が協調し対処にあたるべき認定特異災害『ノイズ』。 ノイズはヒトを襲い、ヒトに接触することで、炭素の塊へと変えて分解してしまう。 ある者は、そんなノイズを「まさに災害だ」と評し、またある者は、ヒトだけを襲い、炭素の塊へと変え、やがてノイズ自身も炭素の塊と崩れ落ちるその様に、「他人を巻き込む自殺願望そのものだな」と吐き捨てるのであった。
物語の舞台は、近未来の日本。東京。 日本政府は、公に出来ない暴力装置をいくつかかかえている。 『シンフォギアシステム』―― 天敵ノイズの駆逐のため、人類が備えうる、唯一絶対の切り札の保有と、その行使である。 シンフォギアシステムを身に纏ったものだけが、ノイズに対して効率的・有効な攻撃手段を備え、撃退することを可能とする。 だが、既存の技術体系とは一線を画す、異端技術の結晶でもあるシンフォギアは、同時にノイズを殲滅せしめる強力な武装でもあるため、米国との安全保障条約や、周辺諸外国に対する影響も鑑みられ、現在の政府与党判断によって、完全に秘匿されている状態でもある。 誰に知られることなくノイズと戦い、ヒトの暮らしを守る防人たちが年端もいかぬ少女たちであることを――
立花 響と小日向 未来は、この春より、私立リディアン音楽院高等科に通うこととなった。 憧憬の対象である、アーティスト・風鳴 翼が通うことでも知られるリディアン音楽院に通うことは、響と未来にとって、望外の喜びである。 しかし―― 『覚醒の鼓動』は、すぐそこにまで迫りつつあった。 ![]() (C)PROJECTシンフォギア
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