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戦姫絶唱シンフォギア 第1話プレミアム上映会レポート

サウンドプロデュースグループ「Elements Garden」の代表を務める上松範康と、 ゲームクリエイターとして数々のシステムやシナリオをリリースしてきた金子彰史。 2人の原作者による「すべての中心に音楽が据えられた作品を作りたい!」という想いから誕生した TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギア』。 放送開始に先駆けた第1話プレミア上映会が2011年12月26日に東京・新宿ミラノ1にて行われた。 会場には5000通を超える応募から選ばれた約1000名のファンが集まり、 完成したばかりという第1話の映像をどこよりも、誰よりも早く堪能した。

第1話から物語が大きく動き出す怒涛の展開に加えて、 緻密に描かれたライブシーンやスピーディーな戦闘など、 大迫力の本編映像に圧倒された興奮も冷めやらぬまま、 舞台では出演キャストによるトークショーが開始。 司会を務める鷲崎健さんに呼びこまれてキャストの3名 ――立花響役・悠木碧さん、風鳴翼役・水樹奈々さん、小日向未来役・井口裕香さんが姿を見せると、 客席からは大声援が巻き起こった。

「響は元気で、お人好しで、ちょっと抜けているところもあって、 未来ちゃんにいつも助けてもらっています。みんなに助けられつつ、 自分の生きる道を楽しく生きている、そんな女の子です」(悠木)

「翼は表向きアイドルとして活動しているんですけど、 実はノイズの危険からみんなを守るため戦士として戦っている女の子です。 パートナーの奏が亡くなってしまった今、ひとりで戦い続け気丈に振る舞い、弱さを見せないようにしています」(水樹)

「未来は響ちゃんのクラスメイトであり、ルームメイトでもあります。 引っ込み思案なところがちょっとある内気な子なんですが、 響に対しては友達という枠を超えた想いがあるんじゃないかな……? 恋人未満、友達以上みたいな感じです」(井口)

と、3人はそれぞれ自分の役どころを紹介。 話数が進むにつれて響と未来がスキンシップをしたり、 未来が頬を赤らめたりするシーンも出てくるようで、 アフレコ現場でも「付き合っているとしか思えない!」 「未来は嫉妬深い!?」と話題になっているとか。

この日の上映中には、キャスト陣も舞台裏で第1話を鑑賞していた。 ということで鷲崎さんが感想を求めると、 「はい!」と真っ先に挙手したのは井口さん。 「言っちゃいますね……ライブのシーンが!」と言いかけたところで、 悠木さん&水樹さんが「あ~! とられた~!!」と悔しがる。 第1話で描かれた、天羽奏と風鳴翼によるユニット「ツヴァイウィング」によるライブシーンには、 キャスト3人の目も釘づけだったようだ。

「高山みなみさん(天羽奏役)とデュエットできて、TWO-MIX世代としては感激でした!!  まさか一緒に歌える日が来るなんて……!と、本当にうれしかったです。完成した曲を聴いて鳥肌が立ちました!」(水樹)

「(舞台の)袖から見るだけでも大満足でした。映像も含めてかっこいい!!」(井口)

「ライブの後ろの“ヘイ! ヘイ!”というコールは、実は私達がやっています」(悠木)

「コールの先生は、曲を作った上松さんです。 みずからスタジオのブースに入ってきて、“ここはパン・パパン・フー!で”と教えてくださいました(笑)」(水樹)

と、意外な事実も明らかになり、会場は笑いに包まれる。

また、こんな裏話も。



「未来と響の部屋の表札は、“中の人”の私たちが直筆で書かせていただきました。 お互いに書き合っているという設定があって、 私は響の名前を書いています。それがアニメの映像にはまっているのを見て“すごい!”と思いました」(井口)

そして、ライブと並ぶ本作品の見どころといえばバトルだ。

「戦闘シーンがすごくかっこよかったです! ノイズがズバッと切り裂かれたりとか、 翼さんがヘリから投下されたりとか、絵の迫力に圧倒されました。…… これは言っていいのかわからないですけど、言っちゃいますね。実は響もこの先、戦います!! それがどう描かれるかは、ぜひこの先を見てください」(悠木)

と、話の流れから悠木さんによる爆弾発言(?)も飛び出したが、 第1話を見終えたばかりの人ならば、ほぼ間違いなく第2話以降の展開が気になることだろう。

「みんな(奏も翼も)戦いながら歌っているので、響が戦うようになるということは、私も響としていっぱい歌います! キャラソンでこんなにテンポの速い歌を歌ったのが初めてで、楽しかったけど大変でした。水樹さんはすごいです!」(悠木)

「確かに私も剣を持って歌ったりしているので、キャラクターに感情移入しやすかったです(笑)」(水樹)

「しかも、2話以降に使われている歌は、ちゃんと殴られたり蹴られたりしながら歌っているんです」(悠木)

「アフレコ現場でそのまま歌いました」(水樹)

「今、2人が同じ(片手に台本を持ったまま歌うような)動きをしていましたけど、 そこに乗れなかった私。なぜなら歌っていないから……!」(井口)

響の戦いをじっと家で待つ未来には、残念ながら歌う場面は出てこない模様。 「私はいつでも歌う準備はできているんですけど!」 と、ちょっと(かなり?)悔しそうにする井口さんに客席からは温かい拍手が送られた。

そんな井口さんが語る第2話以降の見どころは、

「よりキャストが豪華になります。 戦いがあるということは、協力者が現れるのか、また新たな敵が現れるのか? 毎回、頭からおしりまでちゃんと見逃さずに見ないとわからないことが実はあったりします」

とのこと。さらに水樹さんは、

「今後、響が戦士として活動を始めるにあたって、翼との関係性にぜひ注目していただきたいです。 この2人にはいろいろな深い話があります」

と、注目すべきポイントを挙げてくれた。

なお、悠木さんと井口さんはオーディションを受けた際、 セリフだけでなく歌唱テストもあったそうで、そのうえ課題曲はツヴァイウィングの曲だったという。



「奈々さんとみなみさんが歌っている、 めちゃかっこいい、めちゃ難しいあの曲を1フレーズ、ドキドキの中で歌いました! で、ちょっと笑われて――」(井口)

「私は頑張りすぎちゃって、悪者っぽく聴こえちゃったみたい(笑)」(悠木)

「でも、上松さんの作った歌をオーディションだけでも歌えてうれしかったです。 奈々さんになった気持ちで歌えました。歌う役じゃないんですけど(笑)」(井口)

「すべての中心に音楽が据えられた作品」にふさわしく、 劇中歌は今後どんどん増えていく予定。そのどれもが「速いです!!」

と、悠木さん。

「まだとても言えないんですけど、 この先、響が歌う曲をちゃんと聴いていただくと、“わぁぁぁぁーーーーっ!”となるところがすごくいっぱいあります」(悠木)

もちろん“わぁぁぁぁーーーーっ!”の中身についてはまだ触れられないので、 そこは今後の放送をぜひ楽しみにしていきたいところだ。

短い時間ながらも充実した、中身の濃い話を聞くことができたトークショーは、

「歌もお芝居も、自分の心を削って皆さんに“いっぱい伝えることがあるんだぜ!” という意気込みで頑張っているので、何か伝わったらすごくうれしいです。 この先も見どころい~っぱいだということが今日は絶対に伝わったと信じているので、 楽しみにしていてください!」(悠木)

「とにかく激アツで泣ける展開がたくさん待っています。 1話のアフレコが始まったときに、みんなの目線を揃えるということで上松さんと金子さんから “十代前半の気持ちを忘れないように”と言われまして…、 水樹的にはどんと来い!だなと思いました(笑)。 みなみさんを筆頭に、素晴らしい役者さんが勢揃いしています。 この先もチームワークばっちりでアフレコを進めていきたいと思っていますので、 これからもよろしくお願いします」(水樹)

「この作品は音楽がメインになっているので、本当にかっこいい曲がアニメーションと共に流れます。 今までのアニメにはない戦いの高揚感がきっと皆さんにも伝わるのではないかと思うので、 ぜひ歌う、戦うシーンを注目して見ていただきたいです。 あとは未来ちゃんが嫉妬深いというところもポイントになっていたりするので、 みんなの心の変化も楽しみに見ていただけたらうれしいなと思います」(井口)

というキャスト3人からのメッセージで締めくくられた。