胸に去来するは、いつか見た光景。想い出の残滓を奪わせまいともがく翼だが、届かない現実に追い詰められていく。やがて激突の終着を、月明かりが照らしだす。
戦いの果てに翼は涙し、響もまた涙する。今はまだ、流した涙でしか明日を守れない。