防人の誇りをかけて解き放った絶唱は、
鎧の少女「雪音クリス」の目的である立花響の拉致こそ阻止できたが、
ネフシュタンの奪還には至らず、
また翼もその身に受けたダメージによって戦線離脱を余儀なくされるのだった。
ひとり残った響は、弦十郎の指導のもと、特訓の日々を送る。
それは、戦闘技術のレベルアップ以上に、戦士としての心構えを向上させていくのであった。
そんな中、日本政府より本部最奥に格納されている完全聖遺物「デュランダル」を移送せよとの特命が下る。
護衛の任につく響。
迫り来るは、いまだ姿を見せぬ悪意であった。