いまだその手に現れないアームドギア。
それでも響はあきらめず、形成に必要なエネルギーを握りこみ、
運用効率を度外視したままネフシュタンに向かって叩き込む。
真っ直ぐな槍に見立てた一撃は、響とクリスを隔てている強固な鎧を破壊したかに見えたのだが、
他者を拒絶するクリスの心は頑なであり、相互理解を求めようとする響を徹底的に拒絶する。
さらに熾烈を極めていく激闘。
一方、響の秘密を知ってしまった未来の胸の内も穏やかではいられなかった。
隠し事をしていた親友に向けられた怒りと、それ以上にわだかまる複雑な想いが心の平静を蝕んでいく。