フィーネと米国政府
フィーネが米国政府と通じていた目的は、 個人として獲得の難しい、聖遺物研究に必要な莫大な資金の援助や、 研究素材となる聖遺物を譲り受けることであった。
その対価として、聖遺物の研究データと、 特異災害対策機動部二課に関する情報を米国政府への提供が求められていたのだが、 日本と米国の間で、 都合良く立ち回ることを目論んだフィーネは、 米国政府からの要求を、再三、理由をつけては跳ね除けてきた経緯があった。
これを深刻な背任行為ととらえた米国政府は、 フィーネを拘束(場合によっては殺害)し、研究データの引き上げを決定。
実行部隊の投入によって、 すべての関係は速やかに清算されるはずであったが…